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スイカ

スイカ

スイカ

学名

Citrullus lanatus

青森県での生産量等

収穫量 6,190トン
(出典: 農林水産省 令和5年産野菜生産出荷統計)(指定野菜 (秋冬野菜等) 及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量)
主な生産地: つがる市,鰺ヶ沢町

栄養成分

可食部 100 g当たり (生)
エネルギー 41 kcal,水分 89.6 g,タンパク質 0.6 g,脂質 0.1 g,炭水化物 9.5 g,食物繊維総量 0.3 g,灰分 0.2 g,カリウム 120 mg
(出典: 日本食品標準成分表 (八訂) 増補2023年)

特性

スイカはウリ科スイカ属のつる性一年草で、原産地は熱帯アフリカとされ、地中海や東アジアなどに広く分布しています。日本への伝来は天正年間 (1570年頃) だとされていますが、明治中期に欧米や中国から多数の品種が導入され、在来種と自然交配したものに改良が加えられました。 現在は、民間で育成された一代雑種が主に栽培されています。

青森県での主産地は、つがる市,鰺ヶ沢町,弘前市で、特に津軽半島の日本海沿岸から3~4 kmの海岸砂丘地帯「屏風山地域」が名産地です。ここは気温差が大きく、砂丘地帯という水はけの良い土地で、スイカの糖度が高いといわれています。
夏バテ解消に有効と言われ、カリウムや抗酸化作用のあるリコペンの含有量が高い食品です。

主な機能

利尿作用,むくみ防止,抗酸化作用などが期待されます

機能性成分

シトルリン

シトルリンはアミノ酸※1の一種で、1930年に日本でスイカから発見されました。スイカをはじめとするウリ科植物に比較的多く含まれており、血管を拡張する作用があることが解明されています。
※1: アミノ酸はタンパク質を構成する最小単位であるほか、体内での代謝やエネルギー生産など身体の機能に深く関わり、遊離した状態では食品の味にも関与しています。

リコペン

リコペンはカロテノイド類の赤色色素で、抗酸化作用があります。
スイカはリコペンの含有量が多いことが分かっています。

カリウム

カリウムはミネラル※2の1つで、主に細胞内液に分布し、神経伝達などで重要な役割を果たしています。また、塩分の摂りすぎはナトリウム過剰を招き、体内の水分量を増やすため高血圧の原因の1つとされていますが、カリウムはナトリウムの排泄を促すことから、カリウムは高血圧の予防に有益です。カリウムの1日の摂取量は3.5 gが望ましいとされています。
スイカはカリウムが豊富で、尿の排泄を促し、急性腎炎やむくみ等に効果があるといわれています。
※2: ミネラルは、五大栄養素の1つで、骨や歯など身体の構成成分になるとともに、体の調子を整える働きがあります。「無機質」ともいいます。栄養素として必須のミネラルは13種類あり、食事摂取基準ではナトリウム,カリウム,カルシウム,マグネシウム,リンが多量ミネラル、鉄,亜鉛,銅,マンガン,ヨウ素,セレン,クロム,モリブデンが微量ミネラルと定められています。

利活用、応用の方法、用途など

生食が一般的です。冷やし中華やサラダに添えることもあるほか、漬物用の品種もあります。

豆知識 おいしいスイカの見分け方!

スイカは品種によって色や形が異なりますが、最も多く流通しているのは緑地に黒の縞模様のスイカです。黒い縞がまっすぐ等間隔だと味が良く、特に緑と黒が明瞭で縞模様がきれいなスイカは甘みが強いといわれています。

研究機関

地方独立行政法人 青森県産業技術センター 工業総合研究所 総務調整室
〒030-0142 青森市大字野木字山口221-10
TEL:017-728-0900 FAX:017-728-0903

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