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シジミ

シジミ

シジミ

シジミ

シジミ

学名

Cyrenidae

青森県での生産量等

漁獲量 2,045トン 全国二位
(出典:農林水産省 令和4年漁業・養殖業生産統計)(令和4年内水面漁業・養殖業生産量)
主な産地:十三湖、小川原湖 

栄養成分

可食部100g当たり(生)
エネルギー 54Kcal、水分 80g、蛋白質 7.5g、脂質 1.4g、炭水化物 4.5g、灰分 1.2g、ビタミンB12 68.0㎍
(出典:日本食品標準成分表 (八訂)増補2023年)

特性

シジミはシジミ科の二枚貝。
日本に生息しているシジミは、ヤマトシジミ(Crobicula japonica)、セタシジミ(Crobicula sendai)、マシジミ(Crobicula leana)の3種類。市場で目にする大部分はヤマトシジミであり、北海道から九州まで、日本の全域の(淡水と海水が入り混じる)汽水湖や河川の感潮域に生息し、国外では韓国や北朝鮮にも生息している。
十三湖と小川原湖で獲れるシジミもヤマトシジミである。
琵琶湖水系特産種のセタシジミは、昭和32年の6,072トンをピークに減少を続け、平成19年には52トンにまで減少した。

食用としてのシジミの利用は古く、縄文時代から利用されてきたことが発掘調査によって知られ、『万葉集』ではシジミが「四時美」と表記されている。

ヤマトシジミの旬は夏のため「土用シジミ」と呼ばれ、淡水域に生息するマシジミの旬は冬のため「寒シジミ」と呼ばれ、一般に区別されている。
琵琶湖水系特産種のセタシジミは、味がよく高級品として古くから珍重されている。

シジミは古くから肝臓病の特効薬と言われ、日本最古の百科事典『和漢三才図会』正徳年間(1711~1716)にも、「しじみは酒毒や黄疸に有効」と述べられている。
日本のみならず、中国の古典薬物集成『本草鋼目』にも効能が記載されている。

シジミに含まれている肝機能改善に有効な成分としては、オルニチンのほかに「良質のタンパク」「アラニン」「ビタミンB12」などが挙げられる。

主な機能

肝機能改善効果、肝機能保護効果、血圧降下、コレステロール低下

機能性成分

オルニチン

オルニチンは、アミノ酸の一種で、肝機能改善に有効な成分。

体内のアミノ酸の多くはタンパク質の中に存在するが、オルニチンはそれとは異なる「遊離アミノ酸」と呼ばれるものの一種

シジミに含まれている肝機能改善に有効な成分としては、オルニチンのほかに「良質のタンパク」「アラニン」「ビタミンB12」などが挙げられるが、これら個々の成分比較では、牛乳やホタテ、イカ、アサリにも、シジミと同程度かそれ以上に含有されている。しかし、オルニチンはほかの成分と違い、シジミに飛び抜けて多く含まれている成分。

また、シジミを冷凍するとオルニチン含量が増加する。

アコルビン

アコルビンは、シジミエキスに含まれているペプチド。青森県産業技術センターにより発見され、肝機能保護効果があることが判明した。

※ペプチドとは…五大栄養素の1つであるたんぱく質は、筋肉・内臓・皮膚・爪・毛髪など人の体のいろいろな部分を作るのに欠かせない栄養素で、多数連結したアミノ酸からできている。ペプチドは、2つ以上10程度のアミノ酸がつながってできた化合物の総称。

アコルビンは、β-アラニン1モルとオルニチン2モルがペプチド結合したトリペプチドです。マウス及びマウス由来ES細胞から作製した肝組織を用いて検討した結果、肝保護効果があることが分かった。

利活用、応用の方法、用途など

みそ汁などスープの具として食することが多いが、佃煮なども。

シジミを冷凍し、オルニチン含量を増加させたシジミエキスを活用することで、差別化された商品化も可能。

研究機関

地方独立行政法人 青森県産業技術センター
工業総合研究所 環境技術部
〒030-0142 青森市大字野木字山口221-10
TEL:017-728-0900FAX:017-728-0903

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