学名
Apostichopus armata (マナマコ)
青森県での生産量等
漁獲量 921トン
(出典: 令和5年 青森県海面漁業調査)
主な生産地: 横浜町,平内町,むつ市
栄養成分
可食部 100 g当たり (生)
エネルギー 22 kcal,水分 92.2 g,タンパク質 4.6 g,脂質 0.3 g,炭水化物 0.5 g,灰分 2.4 g
(出典: 日本食品標準成分表 (八訂) 増補2023年)
特性
ナマコはウニやヒトデ類と同じ棘皮 (きょくひ) 動物で、世界に約1,500種、日本近海には200種ほどが分布しています。
食用になるのはマナマコなど約30種類で、そのうちアカナマコは沖合の砂礫に、アオナマコは内湾の泥場に生息しています。可食部は体壁で、アカナマコは柔らかく、アオナマコは硬いという違いがあります。
ナマコと日本人の関わりは古く、平安時代以前から食されており、古事記には「海鼠」の名で登場します。
青森県では主に身の厚いアオナマコが捕れ、主な産地は陸奥湾全域、特に横浜町が有名です。
ナマコ漁は10月1日から4月末までで、それ以外は資源保護のため禁漁期となっています。ナマコは、国内で生食用や加工用として消費されますが、大部分は塩蔵品や乾燥品に加工し主に中国へ輸出されています。
ナマコは、滋養強壮や皮膚病に効果があるとして漢方で用いられています。体の90%以上が水分で、表面は主にコンドロイチン硫酸から成る厚い体壁に覆われています。また、サポニン類であるホロトキシンは水虫の原因となる白癬菌の成長を抑制し、殺菌効果もあることから、水虫の治療薬にも応用されています。
この他、コラーゲン等さまざまな成分が含まれており、機能性や利活用についての研究が進められています。
主な機能
殺菌,関節痛改善,乾燥肌改善作用などが期待されます
機能性成分
コラーゲン
コラーゲンはタンパク質※1の一種で、組織の構成に必要なため、肌のハリ,ツヤ,潤い等に影響します。加齢とともに真皮層でのコラーゲン生成能力は低下することが分かっています。
※1: タンパク質は五大栄養素の1つで、筋肉,内臓,皮膚,爪,毛髪など人の身体を作るのに欠かせない栄養素で、数百個以上のアミノ酸が結合してできた高分子化合物です。
ホロトキシン
ホロトキシンはサポニン※2の一種で、強い防カビ作用を持ち、白癬菌を原因とする水虫やタムシの治療薬として実用化されています。
※2: サポニン類は植物や一部の棘皮動物に含まれるテルペノイドの一種で、水に混ぜると泡立つ性質があります。大豆のサポニンは苦味成分であり、溶血作用を示します。
コンドロイチン硫酸
コンドロイチン (コンドロイチン硫酸を含む) は多糖類で、動物体内ではタンパク質と結合したプロテオグリカンとして存在しています。水分を吸着保持する機能があり、健康食品や化粧品素材として利用されています。
利活用、応用の方法、用途など
生のナマコを下処理し、薄く切って二杯酢,三杯酢にした「なまこ酢」がよく食べられます。ナマコの腸を塩漬けした「このわた」は日本三大珍味といわれており、卵の塩辛は「このこ」と呼ばれ、どちらも取れる量が少ないため珍味とされています。
乾燥ナマコは高級食材として中国料理に用いられています。また、さまざまな創作料理や加工品が開発されています。ナマコのエキスを配合した石鹸も商品化されています。
研究機関
- 国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
- 青森県弘前市文京町1
- TEL:0172-39-3911
2025年11月2日 更新
データベース検索
検索したい食品名や成分名を下記フォームに入力して検索が可能です。


