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菊 (食用菊)

キク (花弁)

キク (花弁)

キク (栽培)

キク (栽培)

学名

Chrysanthemum morifolium

青森県での生産量等

収穫量 9トン 全国6位
(出典: 農林水産省 地域特産野菜生産状況調査 令和4年産)
主な生産地: 南部町,弘前市,黒石市

栄養成分

可食部 100 g当たり
[生] エネルギー 25 kcal,水分 91.5 g,タンパク質 1.4 g,脂質 0 g,炭水化物 6.5 g,灰分 0.6 g
[菊のり] エネルギー 283 kcal,水分 9.5 g,タンパク質 11.6 g,脂質 0.2 g,炭水化物 73.5 g,灰分 5.2 g
(出典: 日本食品標準成分表 (八訂) 増補2023年)

特性

食用菊は、キク科、多年草の頭花です。原産は中国で、後漢時代の『神農本草経』や明時代の『本草網目』に記載があります。8世紀に日本へ渡来し、花弁を食する習慣は江戸時代から始まったとされています。
食用菊は約60種あるといわれ、日本各地で栽培されています。青森県南部地方特産で黄色の「阿房宮」と、山形の「もってのほか」と呼ばれる淡紅紫の「延命楽」が代表的な品種です。つま等に使われる小菊は愛知県等で栽培が盛んです。
一般にキク花弁は食用に供されるほか、“菊花”として生薬としても利用されています。菊花は、日本では平安時代の『本草和名』『医心方』に記載があり、古くから生薬として用いられていることがわかります。
現在、日本薬局方 (医薬品の規格基準書) には収載されていませんが、日本薬局方外生薬規格集や中国の薬局方である『中華人民共和国薬典』に記載されており、漢方で繁用される「釣藤散」に配剤されているなど、生薬としての需要は高いものとなっています。

菊花の基原植物は、日本薬局方外生薬規格集によると「本品はChrysanthemum indicum L., C.morifolium RAMATULLE又はそれらの種間雑種の頭花である」と規定されています。

主な機能

解熱,消炎,血行促進,抗アレルギー作用,抗酸化作用などが期待されます

機能性成分

精油成分

精油は、植物に含まれる揮発性の脂溶性物質です。菊の精油成分の効能としては、解熱,解毒,消炎,血行促進,肝機能改善作用や抗菌作用が知られています。特に菊の花や葉を風呂に入れた菊湯には、身体の痛みを和らげる効果や保温効果もあり、親しまれています。

 

トリテルペン類

精油の主成分がテルペン類で、トリテルペン類は炭素数15個のイソプレン物質で、抗炎消作用や抗腫瘍活性などを示すものが存在します。
食用菊に含まれる主要なトリテルペン類には、強い抗炎症作用をもつ成分としてヘリアントリオールCおよびファラジオール-3-パルミチン酸エステルなどが認められています。

 

フラボノイド

フラボノイドは植物に含まれるC6-C3-C6化合物の一群を指し、ポリフェノール類の一種です。抗酸化作用をもつものが多く、LDLの酸化抑制や降圧作用,糖代謝酵素阻害作用など生活習慣病の発症リスク低下に役立つと考えられている化合物も多いです。
食用菊にはルテオリンおよびアピゲニンと、それらの配糖体が主要なフラボノイドとして含まれます。中でもルテオリンは、消炎や抗アレルギーなど強い生理活性を示し、食用菊の生理機能に寄与する重要な成分であると考えられています。

 

クロロゲン酸

クロロゲン酸は、カフェ酸にキナ酸が結合したポリフェノールの一種です。5-カフェオイルキナ酸がクロロゲン酸と呼ばれ、抗酸化作用があり、コーヒー豆に豊富に含まれています。この他に、同じ骨格を有する類縁体が存在します。
食用菊にはクロロゲン酸の他に、3,5-ジカフェオイルキナ酸および4,5-ジカフェオイルキナ酸が主なクロロゲン酸類として含まれています。菊の品種間で抗酸化活性が異なり、阿房宮の抗酸化活性は延命楽より強い結果が得られています。

利活用、応用の方法、用途など

生花,干し菊として利用可能で、酢の物,みそ汁,漬け物などで食されています。葉は天ぷら種としても利用されています。

研究機関

八戸工業大学 工学科
青森県八戸市大字妙字大開88-1
TEL:0178-25-8129
FAX:0178-25-6825

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