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機能性食品素材一覧 データベース

こんぶ (マコンブ)

マコンブ

マコンブ

学名

Laminaria japonica

青森県での生産量等

漁獲量
こんぶ 842トン
(出典: 令和5年 青森県海面漁業調査)
主な産地: 東通村,大間町

栄養成分

可食部 100 g当たり (マコンブ,素干し)
エネルギー 170 kcal,水分 9.5 g,タンパク質 5.8 g,脂質 1.3 g,炭水化物 64.3 g,食物繊維総量 32.1 g,灰分 19.1 g,カリウム 6100 mg,カルシウム 780 mg,マグネシウム 530 mg,鉄 3.2 mg
(出典: 日本食品標準成分表 (八訂) 増補2023年)

特性

マコンブはコンブ科コンブ属の多年性褐藻類で、こんぶの代表的なものです。
最も古くから国内で食されている海藻で、その生息地は北海道南部から東北の太平洋岸まで広がります。長さは4 m前後、幅は30 cmほどになります。
産地によって品種が違い、乾燥したものを切った時の色合いで「白口」「黒口」などに選別されています。 だしの他、そのまま食べることができ、おぼろ昆布やとろろ昆布などさまざまな加工品があります。

鉄分,ヨウ素,食物繊維であるアルギン酸やフコイダン,カロテノイドのフコキサンチンなどの機能性成分が含まれています。 こんぶの水溶性食物繊維は腸内環境の改善に役立つとされています。また、フコイダンにはがんの予防作用、フコキサンチンには抗酸化作用,抗がん,抗肥満作用など健康機能性の研究結果が報告されています。

主な機能

抗腫瘍作用,抗菌作用,抗酸化作用,抗高血圧作用,脂肪減少作用などが期待されます

機能性成分

フコイダン

フコイダンは、こんぶ,わかめ,もずくなど海藻の粘性物質を構成する難消化性多糖類で、海藻の種類でフコイダンの構造が異なります。
抗がん作用,抗高血圧作用,抗アレルギー作用,抗高脂血症作用,抗ウィルス作用,抗血栓作用等があるといわれています。

ヨウ素

ヨウ素はミネラルの1つで、甲状腺ホルモンの主要な成分です。
素干しこんぶ (100 g) に100~300 mg含まれており、乾燥わかめ (7~24 mg) やひじき (20~60 mg) を大きく上回っています。また、こんぶのヨウ素は、放射線ヨウ素による甲状腺異常に効果があるといわれています。
※: ミネラルは、五大栄養素の1つで、骨や歯など身体の構成成分になるとともに、体の調子を整える働きがあります。「無機質」ともいいます。栄養素として必須のミネラルは13種類あり、食事摂取基準ではナトリウム,カリウム,カルシウム,マグネシウム,リンが多量ミネラル、鉄,亜鉛,銅,マンガン,ヨウ素,セレン,クロム,モリブデンが微量ミネラルと定められています。

アルギン酸

アルギン酸は褐藻類の粘性多糖類で、ナトリウム塩は水に溶けて粘稠になるので増粘剤として使われます。また、カルシウムとゲルを形成するため、ゲル化剤としても使われています。消化管内で吸水して膨潤し、栄養素の消化吸収を遅延させたり、ナトリウムを吸着することで余分な塩分を排出して血圧を下げる効果もあります。
こんぶのアルギン酸含量は乾物で約20%です。

フコキサンチン

フコキサンチンは褐藻類に含まれているカロテノイドです。がん細胞のアポトーシス誘導作用,抗炎症作用,抗酸化作用等が報告されています。また、脂肪の燃焼を促し内臓脂肪を減少させる作用により、抗肥満や抗糖尿病作用が明らかになっています。
こんぶの乾燥条件や貯蔵中の温度,光,酸素などによってフコキサンチンの含有量は大きく変動します。

カルシウム

カルシウムはミネラルの1つで、骨や歯の形成に必要な栄養素です。不足すると骨粗鬆症のリスクが高まります。
カルシウムは吸収されにくいミネラルで、効率よく利用するにはリンをバランスよく摂取する必要がありますが、こんぶはカルシウムの含有量が多い上にリンが少ないため、カルシウム補給食品として理想的です。

カリウム

カリウムはミネラルの1つで、主に細胞内液に分布し、神経伝達などで重要な役割を果たしています。また、塩分の摂りすぎでナトリウムが過剰になり、体内水分量を増やすため高血圧の原因の1つとされていますが、カリウムはナトリウムの排泄を促すことから、カリウムは高血圧の予防に有用です。カリウムの1日の摂取量は3.5 gが望ましいとされています。
こんぶはカリウム含有量が多く (マコンブ素干し100 g中に6100 mg)、海藻でトップクラスです。こんぶを食べると血圧が下がるといわれますが、これはカリウムとアルギン酸によるナトリウムの排泄が促進されるためと考えられています。

利活用、応用の方法、用途など

とろろ昆布,汁物のだし,つくだ煮,昆布巻き,塩こんぶなど、主に食用として広く加工・調理されています。フコイダン等の成分を抽出し、サプリメントなども作られています。

研究機関

国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
青森県弘前市文京町1
TEL:0172-39-3911

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