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アピオス

アピオス (塊茎)

アピオス (塊茎)

アピオス (赤紫色が花)

アピオス (赤紫色が花)

学名

Apios americana Medikus

青森県での生産量等

25トン (令和5年推定値)
全国1位 (推定)

栄養成分

可食部 100 g当たり
エネルギー 146 kcal,水分 56.5 g,タンパク質 5.9 g,脂質 0.6 g,炭水化物 35.6 g,食物繊維総量 11.1 g,灰分 1.5 g,カリウム 650 mg,カルシウム 73 mg
(出典: 日本食品標準成分表 (八訂) 増補2023年)

特性

アピオスは別名ホドイモと呼ばれるマメ科のつる性植物で、地下茎が所々肥大した塊茎部 (3~4 cm) を食べます。
原産地は北米ですが、日本では青森県から広まったといわれています。これはりんごを導入した際に、苗木の土中にアピオスが混じっていたと考えられているためで、実際、栽培法は青森県で確立され、種芋の頒布も行われています。近年、猿などの食害も受けにくいことが分かり、下北へも栽培が広まっています。
2019年、日本食品標準成分表に追加されました。
茹でるだけでそのまま食べられ、栗といもを合わせたような味ですが、栽培, 収穫, 保存等に改良が加えられ、自然の甘さが出るようになっています。
アピオスの生理作用 (便通, アトピー, 肥満等) が経験談として取り上げられたことがありましたが、その効果についてはあくまでも伝承の類で、科学的根拠は乏しいものでした。しかし、動物実験等を通して、その一部が解明されつつあります。
アピオスは、高タンパクで低脂肪、食物繊維やカリウム、カルシウムが多く栄養的に優れていることから、高齢者などには有益な健康的な食材です。

主な機能

アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害作用

機能性成分

ペプチド

ペプチドは、アミノ酸が2〜10個程度結合してできた化合物の総称で、タンパク質※1を加水分解することで得られます。ペプチドにはカルシウムの吸収促進,血圧降下に寄与するACE阻害活性,抗酸化性などの生理作用を持つものが知られています。
アピオスのタンパク質由来のペプチドに、ACE阻害作用があることが明らかになっています。
※1: タンパク質は五大栄養素の1つで、筋肉,内臓,皮膚,爪,毛髪など人の身体を作るのに欠かせない栄養素で、数百個以上のアミノ酸が結合してできた高分子化合物です。

カリウム

カリウムはミネラル※2の1つで、主に細胞内に分布し、神経伝達などで重要な役割を果たしています。また、塩分の摂りすぎはナトリウム過剰を招き、体内の水分量を増やすため高血圧の原因の1つとされていますが、カリウムはナトリウムの排泄を促すことから、カリウムは高血圧の予防に有益です。カリウムの1日の摂取量は3.5 gが望ましいとされています。
アピオスにはカリウムが650 mg含まれていますが、これは生のイモ類の中では最も多く、茹で豆類よりも多い含量です。
※2: ミネラルは五大栄養素の1つで、骨や歯など身体の構成成分になるとともに、体の調子を整える働きがあります。「無機質」ともいいます。栄養素として必須のミネラルは13種類あり、食事摂取基準ではナトリウム,カリウム,カルシウム,マグネシウム,リンが多量ミネラル、鉄,亜鉛,銅,マンガン,ヨウ素,セレン,クロム,モリブデンが微量ミネラルと定められています。

カルシウム

カルシウムはミネラル※2の1つで、骨や歯の形成に必要な栄養素です。不足すると骨粗鬆症のリスクが高まります。カルシウムの吸収率は食品によって異なり、また他の栄養素等によって影響を受けます。
アピオスのカルシウムは、茹でほうれんそう,板こんにゃく,茹で豆類と同等の含量です。

利活用、応用の方法、用途など

通常は茹でて食べるほか、イモ類と同じように料理の食材として利用できます。皮付きでも美味しく食べられます。
形や大きさが様々になるため、規格を外れたものは加工用に用いられます。加工には、生,茹で,粉末など様々な状態で用いられています。

アピオスの保存方法

生のまま保存すると過乾燥になり風味が悪くなることがあるので、蒸す、煮るなどしたのちに小分けして冷凍すると、風味を損なわず長期間食べることができます。  冷凍したものは、解凍してそのまま食べるか、料理に使います。

研究機関

国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
青森県弘前市文京町1
TEL:0172-39-3911

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