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イカ

イカ (スルメイカ,アカイカ,アメリカオオアカイカ)

イカ

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イカ

学名

Ommastrephes bartrami (アカイカ)

青森県での生産量等

漁獲量
スルメイカ (近海・生) 4,549トン
スルメイカ (近海・船凍) 424トン
ヤリイカ 918トン
アカイカ (近海) 3,399トン
その他 31トン 全国1位
(出典: 青森県統計 令和元年魚種別漁獲数量及び漁獲金額及び農林水産省海面漁業生産統計調査)
主な生産地: 八戸市,深浦町,鰺ヶ沢町

栄養成分

可食部 100 g当たり (生)
[アカイカ] エネルギー 81 kcal,水分 79.3 g,タンパク質 17.9 g,脂質 1.5 g,炭水化物 微量,灰分 1.4 g
(出典: 日本食品標準成分表 (八訂) 増補2023年)

特性

イカは軟体動物の頭足類に分類され、その種類は世界でおよそ450種あるといわれています。あらゆる海域に分布しており、日本近海では140種類程度が確認されています。
世界でイカを食する習慣は、アングロサクソン系やスラブ系にはあまり見られませんが、日本,韓国,中国,タイなどのアジア系はイカを好んで食します。
食用種が多く、「カラストンビ」と呼ばれる顎板以外、肉から内臓、墨までほぼ全てが使われ、日本でも古くから食用としてきました。主要魚介類の1世帯当たりの年間購入量では、常にイカが上位を占めています。

青森県はイカ漁業が盛んで、イカ類の漁獲量のランキングでは常に上位です。

主な機能

コレステロール低下作用などが期待されます

機能性成分

タウリン

含硫アミノ酸であるタウリンは、タンパク質を構成するアミノ酸※1ではありませんが、血圧降下やコレステロール低下などの機能性が知られています。
タウリンは貝類をはじめ魚介類に含まれ、特にイカに豊富に含まれることから、イカはタウリンの供給食材といえます。イカ加工品もほかの食品に比べるとはるかに多くのタウリンを含んでいます。
※1: アミノ酸はタンパク質を構成する最小単位であるほか、体内での代謝やエネルギー生産など身体の機能に深く関わり、遊離した状態では食品の味にも関与しています。

イカスミ (墨)

イカスミの色素成分はメラニンで、アミノ酸含有率と粘性が高く、抗菌作用,整腸作用などが知られています。また、イカスミの新規ムコ多糖ペプチド複合体には抗腫瘍作用のあることが、癌細胞を移植したマウスを用いた試験から明らかにされています。

EPA (エイコサペンタエン酸),DHA (ドコサヘキサエン酸)

EPA,DHAはn-3系多価不飽和脂肪酸であり、抗血栓作用や血漿コレステロール低下作用が期待されています。EPA,DHAはα-リノレン酸から体内で生合成されますが、食事からの積極的な摂取が推奨されています。
イカのn-3系脂肪酸含有量は0.28 g (100 g中) ですが、スルメでは0.8 g、イカの肝臓を含む塩辛では1~2 gが100 g中に含まれます。

ペプチド

ペプチドは、アミノ酸が2〜10個程度結合してできた化合物の総称で、タンパク質※2を加水分解することで得られます。ペプチドにはカルシウムの吸収促進,血圧降下に寄与するACE阻害活性,抗酸化性などの生理作用を持つものが知られています。
イカ肝臓の自己消化物には、血圧降下 (ACE阻害活性) が認められています。それらのアミノ酸配列および活性値 (IC50値, 小さいほど活性が強い) はそれぞれ、Tyr-Ala-Leu-Pro-His-Ala (9.8 µM),Gly-Tyr-Ala-Leu-Pro-His-Ala (27.3 µM) と推定されました。また、イカ胴肉消化物は低濃度ではBHA (酸化防止剤) とほぼ同程度の抗酸化活性が認められました。
※2: タンパク質は五大栄養素の1つで、筋肉,内臓,皮膚,爪,毛髪など人の身体を作るのに欠かせない栄養素で、数百個以上のアミノ酸が結合してできた高分子化合物です。

セラミド

セラミドは脂質の1つで、水分の蒸発を防ぐ効果があります。植物由来のセラミドには、皮膚の老化防止,大腸がん抑制などの機能性が報告されています。
スルメイカの内臓やイカ加工時に大量に廃棄されている皮には、スフィンゴ脂質 (セラミド化合物) であるセラミド2-アミノエチルホスホン酸,スフィンゴミエリ,セレブロシドが多く含まれています。

利活用、応用の方法、用途など

イカは生 (刺し身) のほか、イカ焼き,沖漬け,塩辛,煮付け,一夜干し,するめなど加工品も豊富です。
イカ加工品のタウリン含量は、生イカよりは少ないものの、イカ以外の他の食品に比べるとはるかに多く、イカ加工品も有用なタウリンの供給源といえます。

スルメイカの内臓や皮からは純度の高いセラミド化合物を得ることができます。セラミドは化粧品等で需要があり、イカの廃棄部位等から高付加価値素材を開発するのは、アップサイクルの観点からも重要であると考えられています。

研究機関

地方独立行政法人 青森県産業技術センター 食品総合研究所
青森県八戸市築港街2-10
TEL:0178-33-1347
FAX:0178-33-0321

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