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ハマナス果実

ハマナス果実

ハマナス果実

ハマナス果実

ハマナス果実

学名

Rosa rugosa Thunb

青森県での生産量等

不明

栄養成分

可食部(がく、種子、種皮等を除いた果肉部・生)100gあたり
ビタミンC 876mg、 総カロテノイド 14.7mg、β-カロテン 920μg、 リコペン 2280μg、α-トコフェロール 4.2mg、総ポリフェノール 1716mg/
(分析値)

特性

ハマナスは、イバラ目バラ科バラ属の1~2mの落葉低木で、枝には棘が密生しています。
茨城県(太平洋側)、鳥取県(日本海側)から北海道にかけて、海岸の砂地に自生し、大群落を形成することがあります。
晩春から紅紫色の花が開花し始め、初秋くらいまで花が咲き続けます。
枝に棘がない品種や八重花品種、白花品種等の園芸種もあります。
ハマナスの花は、バラ特有の高い香りがあり、以前は香料の原料として、北海道や青森で採取されたこともあったが、ブルガリアからバラの香料原料が輸入されるようになり、採取されなくなりました。
果実は、2~3cmくらいの扁球状の仮槳果で、赤く熟する。小さい果実は、ハーブとして知られているローズヒップに似ているが、ローズヒップは、主にイヌバラ(Rosa canina L.)の果実が用いられ、ハマナスとは種が違います。
下北地域では、お盆にハマナスの果実に糸を通して数珠とし、お墓の供物として使用する習慣があります。

主な機能

抗酸化性、肌荒れ防止、ビタミンC欠乏症予防(壊血病)、ビタミンE欠乏症予防、ビタミンA欠乏症予防(夜盲症)

機能性成分

ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンを作る働きがあります。コラーゲンは肌づくりの「セメント役」で、肌をきめ細やかに美しくするだけでなく、肌の損傷があれば治りを良くします。ほかにも、鉄分の吸収を促進したり、ビタミンEの酸化を予防する作用があります。

ビタミンCは、コラーゲンの合成に関与し、不足するとコラーゲンの合成が滞り、壊血病を引き起こすほか、肌荒れ等の症状として現れます。ビタミンCは、水溶性で、強い還元力があるので、活性酸素の消去が期待される他、鉄の吸収促進、酸化されたビタミンEの再生等、還元力が必要な生理代謝に関与し、健康維持に寄与しています。

カロテノイド(β-カロテン、リコペン)

β-カロテンはニンジンやカボチャ等に、リコペンはトマト、スイカ等に多く含まれ、抗酸化活性が高く、活性酸素の消去が期待されています。

カロテノイドは、脂溶性の黄~橙~赤の色素で、動植物に広く含まれています。β-カロテンはニンジンやカボチャ等に、リコペンはトマト、スイカ等に多く含まれ、抗酸化活性が高く、活性酸素の消去が期待されています。β-カロテンは、体内でビタミンAに変化し、ビタミンAとして働きます。

α-トコフェロール(ビタミンE)

ビタミンEは脂溶性で、別名「若返りのビタミン」といわれ、老化の原因と考えられている過酸化脂質が作られるのを防いだり、自律神経に働きかけることで血行をよくする働きがあります。

α-トコフェロールは、ビタミンEの一つで、脂溶性の物質です。抗酸化力があり、自らが酸化されることで、フリーラジカルから脂質の酸化を防ぎ、細胞や生理機能を守ると言われています。

総ポリフェノール

ポリフェノールは、ほとんどの植物に含まれている色素や渋み・苦みの成分のことで、抗酸化作用を有する化合物群です。

ポリフェノールは、フェノールと言う物質が複数含まれる構造を持った科学物質の総称で、多くの植物に含まれています。植物の色、苦み、渋みに関与する他、抗酸化力があるので、活性酸素等のフリーラジカル消去が期待されます。

利活用、応用の方法、用途など

果実は、熟するにつれ、甘さが増し、軟らかく、なりますが、香りや果汁に乏しく、果実内に種子がぎっしり詰まっているので、生食には向きません。利用するには、煮て軟らかくして、裏漉ししてピューレとして用いると、様々な加工品に使用することができます。乾燥して、ローズヒップと同様に使用する方もあります。

研究機関

公立大学法人青森県立保健大学 ヘルスプロモーション戦略研究センター
〒030-8505青森市大字浜館字間瀬58-1
TEL:017-765-4085
地方独立行政法人青森県産業技術センター下北ブランド研究所
039-4401 青森県むつ市大畑町字上野154
TEL:0175-34-2188FAX:0175-45-3175

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