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カキ(柿)

カキ

カキ

学名

Diospyros kaki Thunb

青森県での生産量等

353トン
(出典:農林水産省 平成26年産果樹生産出荷統計)

栄養成分

カキ 可食部100g当たり
エネルギー 63Kcal、水分 83.1g、タンパク質 0.4g、脂質 0.2g、炭水化物 15.9g、食物繊維総量 1.6g、灰分 0.4g
(出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)

特性

青森県南部地方で昔から栽培されていたのは「南部ガキ」と呼ばれる「妙丹柿」である。
長宝珠形をした小形の渋ガキで、小粒ながら味が濃厚で、干ガキ用として人気がある。
高さ5~6㎝の長円形で重さが70~80グラム、タネがほとんどできない小形の渋柿。

1948年に発行された『果樹園芸学上巻(菊池秋雄著)』の中に、「三戸郡の妙丹は200年前後の老木は少なくない」と記述されているところから、妙丹柿は、250年以上前から栽培されていると考えられる。

妙丹柿は脱渋して生でも食べるが、むしろ干し柿づくりに向いている。
竹串に刺して吊す独特の方法で、もともと味が濃厚な妙丹柿をじっくり自然乾燥させるので、やさしいのに深みがあるおいしさである。

主な機能

血圧低下、せきどめ、ガン抑制、アルコールの吸収抑制

機能性成分

タンニン

柿の渋味成分であるタンニンには、抗炎症効果、制菌効果、血糖上昇抑制効果があることから、あせも、しっしん、ただれ、かぶれ対策として入浴剤など化粧品素材として用いられています。また、飲酒前に柿を食べると、アルコールの吸収を抑え、早期に血中アルコールとアセトアルデヒド濃度が低減することが確認されています。

タンニンは、タンパク質、アルカロイド、金属イオンと反応し、強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称であり、植物界に普遍的に存在している。多数のフェノール性ヒドロキシ基を持つ複雑な芳香族化合物であり、分子量としては 500程度の低分子化合物から 20,000 に達する巨大な物まである。柿渋は、古くから高血圧や脳卒中の予防薬として使用されてきた。最近では、皮膚保護作用がわかり化粧品に利用されるようになっている。

β-クリプトキサンチン

β-クリプトキサンチンは、温州みかんなどに含まれるオレンジ色の色素で、柿の果皮や果肉にも多く含まれることが明らかとなっています。骨粗鬆症予防効果、糖尿病の進行抑制効果、免疫力を高める効果、美肌効果があり注目されています。

利活用、応用の方法、用途など

果実は、生食や干ガキ、和え物、天ぷらとして食されることが多い。
加工品としては、柿酢、シロップ漬け、羊羹、柿ワインなどがある。
葉は、お茶や柿の葉寿司に利用される。

研究機関

国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
青森県弘前市文京町1
TEL:0172-39-3911

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