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エチゼンクラゲ

エチゼンクラゲ

エチゼンクラゲ

エチゼンクラゲ

エチゼンクラゲ

学名

Stomolophus nomurai

青森県での生産量等

不明(年により大きな変動がある)

栄養成分

可食部100g当たり(塩蔵)
エネルギー 22Kcal、水分 94.2g、蛋白質 5.2g、脂質 0.1g、炭水化物 微量、灰分 0.5g
(分析値)

特性

エチゼンクラゲは、根口クラゲ目ビゼンクラゲ科エチゼンクラゲ属に分類される。
福井県(越前)に限らず日本海沿岸全域に出現するが、海水温度や富栄養化などの環境変化により、何年かに一度大繁殖し、水産業や発電関連産業に多大な被害※を及ぼしている。

エチゼンクラゲは食用できるが、有効利用にあたっては、生体の96%以上が水分であることをどのように解決するかが課題となっており、近年、さまざまな研究が行われている。

※福井県では、「エチゼンクラゲ」の名称が報道されるたびに福井県産の海産物のイメージダウンにつながることを危惧して「大型クラゲ」などと言い換えて報道するよう要望しており、現在は、ビゼンクラゲ、ヒゼンクラゲとともに大型クラゲとして総称されています。
当データベースでは、大型クラゲの中でも「エチゼンクラゲ」を研究対象とした機能性成分等の研究成果を掲載していることから、正式な学名・和名を用いることとしました。

主な機能

血圧降下作用

機能性成分

タンパク質

エチゼンクラゲの蛋白質は、コラーゲンが主な成分で、その他、非コラーゲン蛋白質がある。

関西電力等がエチゼンクラゲ由来コラーゲンを化粧品ハイドロゲルへの応用を試み、神戸大学が野菜栽培の肥料への応用を試みている。

ムコ多糖

動物性粘性物質のことをムコ多糖と呼び、ムチン等が含まれる。理化学研究所等が、エチゼンクラゲに、全く新しいムチン型糖タンパク質である「クロムチン」の存在を明らかにした。

理化学研究所等がエチゼンクラゲからの「クロムチン」を使用し、変形関節治療への応用を研究している。

ペプチド

ペプチドは、アミノ酸が数個から10個程度結合してできた化合物の総称で、タンパク質をぶつ切りにしてできたものとも言える。

青森県立保健大学の研究で、クラゲ由来のペプチドから血圧降下作用が明らかになっている。青森県立保健大学ではエチゼンクラゲ由来の血圧降圧作用ペプチドを探索し、エチゼンクラゲのペプシン分解物および加熱酢酸分解ペプチドにACE (アンギオテンシン変換酵素) の阻害活性を見出した。

さらに、そのうちの幾つかのペプチドを単離し、構造を決定し、SHR(自然発症高血圧ラット)による動物試験で降圧作用を確認した。

利活用、応用の方法、用途など

化粧品、肥料、降圧機能食品

研究機関

国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
青森県弘前市文京町1
TEL:0172-39-3911

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