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機能性食品素材一覧 データベース

コンブ(マコンブ)

コンブ(マコンブ)

学名

Laminaria japonica

青森県での生産量等

青森県での漁獲量 こんぶ 1,264トン(出典:令和元年 青森県海面漁業調査)

栄養成分 (出典:日本食品標準成分表2020年版 (八訂))

マコンブ 可食部100g当たり(生)
エネルギー 145Kcal、水分 9.5g、蛋白質 8.2g、脂質 1.2g、炭水化物 61.5g、灰分 19.6g、ナトリウム 2800mg、カリウム 6100mg、カルシウム 710mg、マグネシウム 510mg、リン 200mg、鉄 3.9mg

特性

マコンブは、コンブ目コンブ科コンブ属の多年生褐藻類で、コンブの代表的なものである。もっとも古くから国内で食用となっており、その生息地は北海道南部から東北の太平洋岸までひろがる。長さは4m前後、幅は30cmほどになる。

「コンブ」はアイヌ語の「Kombu」の音に由来しており、漢字の「昆布」はあて字であるといわれている。古くは「ひろめ(広布)」と呼ばれていたことから「お披露目」にかけて「よろこぶ」と同じに縁起物とした。産地によって品質が違い、乾燥したものを切った時の色合いで「白口」「黒口」などに選別されている。だしにも藻体を食べることにも優れており、「おぼろ昆布」や「とろろ昆布」などさまざまな加工品が生み出されている。

鉄分、ヨード、食物繊維をはじめ、血圧低下作用があるラミニン、ガン抑制効果の可能性を持っているフコイダンなど有効成分も豊富である。ガン退治の食材として有名で、同じくガンの発生と増殖を抑制する飲み物である緑茶と一緒に摂れば、ガン予防に相乗効果が期待できる。さらに緑茶の水分をコンブの水溶性食物繊維が吸うため、お腹の中で何倍にも膨れ上がり、ダイエットの食欲抑制にも役立つ。

コンブに豊富に含まれる、微量のミネラルの吸収率を高めるには、納豆との組み合わせが有効である。納豆のねばねばに含まれる納豆菌には体内に吸収されにくいミネラルを吸収しやすくする働きがあるためである。そのほか黒酢にふくまれるクエン酸の「キレート作用」を利用する方法もある。キレート作用とは、ミネラルを挟み込んで、吸収しやすくする働きである。

主な機能

抗腫瘍作用、胃粘膜保護効果、胃の炎症・潰瘍修復作用、抗菌作用、抗酸化作用、アポトーシス作用、抗ガン作用、抗高血圧作用、抗アレルギー作用、抗高脂血症作用、高ウィルス作用。抗血栓作用、美肌作用、動脈硬化予防、脂肪燃焼促進効果、内臓脂肪減少作用

機能性成分

フコイダン

フコイダンは、コンブ、ワカメ、モズクなど海藻の粘着質に多く含まれ、海藻の由来別にフコイダンの構造が異なる。

抗ガン作用、抗高血圧作用、抗アレルギー作用、抗高脂血症作用、高ウィルス作用。抗血栓作用、美肌作用がある。

フコイダンは海藻から得られる多糖体で、科学的にはフコースを構成糖とし、それに硫酸やウロン酸が結びついた物質である。コンブの「ぬめり成分」で、この「ぬめり成分」に抗腫瘍作用が認められるという学術研究が発表され、海藻由来の抗腫瘍物質として注目を集めるようになった。そのほか胃粘膜の保護、胃の炎症・潰瘍を修復する働きや、抗菌・抗酸化作用がある。

第55回日本癌学会総会(1996年)においては、コンブを原料にしたフコイダンの抗ガン研究が発表された。この研究では、フコイダンがガン細胞をアポトーシス(ガン細胞の自殺)に追い込むという作用機序が示され注目された。

抗ガン剤や放射線の副作用を抑制する効果もあり、フコイダンといえばガン退治の食材として有名である。

ヨウ素

ヨウ素は、微量ミネラルの1つで、甲状腺ホルモンの主要な成分。

素干しこんぶ100g中、ヨウ素は100~300mg含まれており、乾燥ワカメ(7~24mg)やヒジキ(20~60mg)をはるかに上回っている。

コンブのヨウ素は、放射線ヨウ素による甲状腺異常に効果があるといわれている。

※ミネラルとは…五大栄養素の1つであるミネラルは、骨や歯を作り、体の調子を整える働きがある。炭素や水素など元素の結合した有機物に対して、元素そのものである「無機質」ともいう。

甲状腺ホルモンを作る原料となる成分で、あらゆる食品中、コンブがトップレベルの含有量となっている。甲状腺ホルモンは、交感神経を活発にして新陳代謝を高めるため、全身の細胞に作用して、エネルギーの使用量を高める。つまり甲状腺ホルモンが活発になれば、基礎代謝量がアップすることになり消費カロリーが増えるのでダイエットで痩せるには有利である。しかし取りすぎると今度は甲状腺疾患を引き起こしてしまい、また不足しても、甲状腺に異常が出る原因になるので、「適量のヨードを摂取する」ことが大切である。

アルギン酸

アルギン酸は褐藻に含まれる食物繊維の1種で、水溶性食物繊維であるため、胃で水分を吸って、何倍にも膨れ上がる性質があり、満腹感が得られるため、食欲の抑制に役立つ。

また、余分な塩分を排出して、血圧を下げる効果もある。

アルギン酸は小腸でぶどう糖を抱え込むため、血糖値の上昇を緩やかにする。ほかにも小腸で、脂肪やコレステロール、胆汁を吸着して排泄する働きがある。アルギン酸が胆汁を吸着して排泄すると、血液中の悪玉(LDL)コレステロールが減っていくため、その結果として、動脈硬化の予防効果が期待できる。

フコキサンチン

色素成分(カロテノイド)のひとつで、酸素と結合しやすいという特徴を有する。生体内抗酸化作用や抗腫瘍作用のほか、脂肪の燃焼を促し内臓脂肪を減少させる作用があるなど様々な生理機能を持つ。

コンブの乾燥条件や貯蔵中の温度、光、酸素などによってフコキサンチンの含有量は大きく変動する。これについては、収穫後直ちに冷凍処理したコンブを用いて加工したものでは、乾燥原料を使用したものと比較してフコキサンチン量は比較的多く保たれるということがわかっている。

カルシウム

カルシウムは主要ミネラルの1つ、骨や歯の形成に必要な栄養素で、欠乏により骨粗鬆症のリスクが高まる。

コンブはアルカリ度が38.9と高く、いわゆるアルカリ性食品であるが、それはカルシウムの含有量が多く、リンが少ないためである。

カルシウムは吸収されにくいミネラルで、効率よく利用するにはリンをバランスよく摂取する必要があるが、コンブはカルシウムそのものの含有量が多い上に、リンとのバランスがよいため、カルシウム補給食品としては理想的である。

マコンブの素干し100g中のカルシウムは710mg、リンは200mgである。カルシウムは吸収されにくいミネラルで、効率よく利用するにはリンをバランスよく摂取する必要があり、その割合はカルシウム2に対してリン1がよいとされている。

カリウム

カリウムは主要ミネラルの一つで、主に細胞内に分布し、神経伝達で重要な役割を果たす。

コンブはカリウムの含有量が多く(マコンブの素干し100g中で6100mg)、海藻中ではトップである。古くからコンブを食べると血圧が下がるといわれているが、これはカリウムやラミニン(糖タンパク質)による作用と考えられている。

ラミニン

ラミニンは特殊なアミノ酸で、血圧に直接作用し、これを低下させる。これはラミニンが腸内からのナトリウム摂取を抑えるからであるといわれている。

利活用、応用の方法、用途など

とろろ昆布、汁物の出汁、つくだ煮、昆布巻き、塩こんぶなど、主に食用として広く加工・調理されている。

フコイダン等の成分を抽出し、サプリメントなども作られている。

研究機関

国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
青森県弘前市文京町3
TEL:0172-39-3176
コンブ(マコンブ)

コンブ(マコンブ)

学名

Laminaria japonica

青森県での生産量等

青森県での漁獲量 こんぶ 1,264トン(出典:令和元年 青森県海面漁業調査)

栄養成分

マコンブ 可食部100g当たり(生) エネルギー 145Kcal、水分 9.5g、蛋白質 8.2g、脂質 1.2g、炭水化物 61.5g、灰分 19.6g、ナトリウム 2800mg、カリウム 6100mg、カルシウム 710mg、マグネシウム 510mg、リン 200mg、鉄 3.9mg (出典:日本食品標準成分表2020年版 (八訂))

特性

マコンブは、コンブ目コンブ科コンブ属の多年生褐藻類で、コンブの代表的なものである。もっとも古くから国内で食用となっており、その生息地は北海道南部から東北の太平洋岸までひろがる。長さは4m前後、幅は30cmほどになる。 「コンブ」はアイヌ語の「Kombu」の音に由来しており、漢字の「昆布」はあて字であるといわれている。古くは「ひろめ(広布)」と呼ばれていたことから「お披露目」にかけて「よろこぶ」と同じに縁起物とした。産地によって品質が違い、乾燥したものを切った時の色合いで「白口」「黒口」などに選別されている。だしにも藻体を食べることにも優れており、「おぼろ昆布」や「とろろ昆布」などさまざまな加工品が生み出されている。 鉄分、ヨード、食物繊維をはじめ、血圧低下作用があるラミニン、ガン抑制効果の可能性を持っているフコイダンなど有効成分も豊富である。ガン退治の食材として有名で、同じくガンの発生と増殖を抑制する飲み物である緑茶と一緒に摂れば、ガン予防に相乗効果が期待できる。さらに緑茶の水分をコンブの水溶性食物繊維が吸うため、お腹の中で何倍にも膨れ上がり、ダイエットの食欲抑制にも役立つ。 コンブに豊富に含まれる、微量のミネラルの吸収率を高めるには、納豆との組み合わせが有効である。納豆のねばねばに含まれる納豆菌には体内に吸収されにくいミネラルを吸収しやすくする働きがあるためである。そのほか黒酢にふくまれるクエン酸の「キレート作用」を利用する方法もある。キレート作用とは、ミネラルを挟み込んで、吸収しやすくする働きである。

主な機能

抗腫瘍作用、胃粘膜保護効果、胃の炎症・潰瘍修復作用、抗菌作用、抗酸化作用、アポトーシス作用、抗ガン作用、抗高血圧作用、抗アレルギー作用、抗高脂血症作用、高ウィルス作用。抗血栓作用、美肌作用、動脈硬化予防、脂肪燃焼促進効果、内臓脂肪減少作用

機能性成分

フコイダン

フコイダンは、コンブ、ワカメ、モズクなど海藻の粘着質に多く含まれ、海藻の由来別にフコイダンの構造が異なる。
抗ガン作用、抗高血圧作用、抗アレルギー作用、抗高脂血症作用、高ウィルス作用。抗血栓作用、美肌作用がある。
フコイダンは海藻から得られる多糖体で、科学的にはフコースを構成糖とし、それに硫酸やウロン酸が結びついた物質である。コンブの「ぬめり成分」で、この「ぬめり成分」に抗腫瘍作用が認められるという学術研究が発表され、海藻由来の抗腫瘍物質として注目を集めるようになった。そのほか胃粘膜の保護、胃の炎症・潰瘍を修復する働きや、抗菌・抗酸化作用がある。
第55回日本癌学会総会(1996年)においては、コンブを原料にしたフコイダンの抗ガン研究が発表された。この研究では、フコイダンがガン細胞をアポトーシス(ガン細胞の自殺)に追い込むという作用機序が示され注目された。
抗ガン剤や放射線の副作用を抑制する効果もあり、フコイダンといえばガン退治の食材として有名である。

ヨウ素

ヨウ素は、微量ミネラルの1つで、甲状腺ホルモンの主要な成分。
素干しこんぶ100g中、ヨウ素は100~300mg含まれており、乾燥ワカメ(7~24mg)やヒジキ(20~60mg)をはるかに上回っている。
コンブのヨウ素は、放射線ヨウ素による甲状腺異常に効果があるといわれている。
※ミネラルとは…五大栄養素の1つであるミネラルは、骨や歯を作り、体の調子を整える働きがある。炭素や水素など元素の結合した有機物に対して、元素そのものである「無機質」ともいう。
甲状腺ホルモンを作る原料となる成分で、あらゆる食品中、コンブがトップレベルの含有量となっている。甲状腺ホルモンは、交感神経を活発にして新陳代謝を高めるため、全身の細胞に作用して、エネルギーの使用量を高める。つまり甲状腺ホルモンが活発になれば、基礎代謝量がアップすることになり消費カロリーが増えるのでダイエットで痩せるには有利である。しかし取りすぎると今度は甲状腺疾患を引き起こしてしまい、また不足しても、甲状腺に異常が出る原因になるので、「適量のヨードを摂取する」ことが大切である。

アルギン酸

アルギン酸は褐藻に含まれる食物繊維の1種で、水溶性食物繊維であるため、胃で水分を吸って、何倍にも膨れ上がる性質があり、満腹感が得られるため、食欲の抑制に役立つ。
また、余分な塩分を排出して、血圧を下げる効果もある。
アルギン酸は小腸でぶどう糖を抱え込むため、血糖値の上昇を緩やかにする。ほかにも小腸で、脂肪やコレステロール、胆汁を吸着して排泄する働きがある。アルギン酸が胆汁を吸着して排泄すると、血液中の悪玉(LDL)コレステロールが減っていくため、その結果として、動脈硬化の予防効果が期待できる。

フコキサンチン

色素成分(カロテノイド)のひとつで、酸素と結合しやすいという特徴を有する。生体内抗酸化作用や抗腫瘍作用のほか、脂肪の燃焼を促し内臓脂肪を減少させる作用があるなど様々な生理機能を持つ。
コンブの乾燥条件や貯蔵中の温度、光、酸素などによってフコキサンチンの含有量は大きく変動する。これについては、収穫後直ちに冷凍処理したコンブを用いて加工したものでは、乾燥原料を使用したものと比較してフコキサンチン量は比較的多く保たれるということがわかっている。

カルシウム

カルシウムは主要ミネラルの1つ、骨や歯の形成に必要な栄養素で、欠乏により骨粗鬆症のリスクが高まる。

コンブはアルカリ度が38.9と高く、いわゆるアルカリ性食品であるが、それはカルシウムの含有量が多く、リンが少ないためである。

カルシウムは吸収されにくいミネラルで、効率よく利用するにはリンをバランスよく摂取する必要があるが、コンブはカルシウムそのものの含有量が多い上に、リンとのバランスがよいため、カルシウム補給食品としては理想的である。

マコンブの素干し100g中のカルシウムは710mg、リンは200mgである。カルシウムは吸収されにくいミネラルで、効率よく利用するにはリンをバランスよく摂取する必要があり、その割合はカルシウム2に対してリン1がよいとされている。

カリウム

カリウムは主要ミネラルの一つで、主に細胞内に分布し、神経伝達で重要な役割を果たす。

コンブはカリウムの含有量が多く(マコンブの素干し100g中で6100mg)、海藻中ではトップである。古くからコンブを食べると血圧が下がるといわれているが、これはカリウムやラミニン(糖タンパク質)による作用と考えられている。

ラミニン

ラミニンは特殊なアミノ酸で、血圧に直接作用し、これを低下させる。これはラミニンが腸内からのナトリウム摂取を抑えるからであるといわれている。

利活用、応用の方法、用途など

とろろ昆布、汁物の出汁、つくだ煮、昆布巻き、塩こんぶなど、主に食用として広く加工・調理されている。

フコイダン等の成分を抽出し、サプリメントなども作られている。

研究機関

国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
青森県弘前市文京町3
TEL:0172-39-3176

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