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イカ

イカ(スルメイカ・アカイカ・アメリカオオアカイカ)

イカ

イカ

学名

Decapodiformes
(Todarodes pacificus ・ Ommastrephes bartrami ・ Dosidicus gigas)

青森県での生産量等

漁獲量
するめいか(近海・生) 33,020トン
するめいか(近海・冷凍) 15,157トン
するめいか(海外) 1,608トン
やりいか 912トン
あかいか(近海) 2,736トン
あかいか(海外:アメリカオオアカイカ) 4,314トン
その他 104トン
(出典:青森県統計 平成24年魚種別漁獲数量及び漁獲金額)

栄養成分(出典:日本食品標準成分表2020年版 (八訂))

可食部100g当たり(生)
エネルギー 89Kcal、水分 79.3g、蛋白質 17.9g、脂質 1.4g、炭水化物 微量、灰分 1.4g

特性

イカは、軟体動物の頭足類に分類され、その種類は世界でおよそ450種と言われている。あらゆる海に分布しており、日本近海にはそのうち140種類程度確認されている。

食用になる種類が多く、「カラストンビ」と呼ばれる顎版以外ほぼ全身が使われ、日本においては古くから食用としてきた。また、その歴史も古く、「するめ」という語は、平安時代中期(905~927)に編纂された『延喜式』という法典中に記述が見られる。

世界でイカを食する習慣は、アングロサクソン系やスラブ系の人々にはあまり見られなかったが、日本、韓国、中国、タイなどのアジア系の人はイカを好んで食しており、日本においては、主要魚介類の1世帯当たりの年間購入量において常に上位を占めている。調理方法は、刺身、焼き、揚げ、煮物、塩辛、干物など実に多彩であり、酒の肴としても好まれる。

青森県はイカ漁業が盛んで、日本におけるイカ類漁獲量ランクの上位を常に占めている。

イカの栄養については、江戸時代の「魚鑑」に”志を強くし、婦人月経を通し、小児雀目を治す”とあり、強心効果や夜盲症、月経不順に効果があるとされている。また、イカの甲(ほね)は漢方では、海蛭蛸といい、その黒焼き粉末は制酸、止血の作用があり、胃酸過多、胃拡張、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防に効くと言われている。

主な機能

血圧降下作用、コレステロール低下作用、解毒作用、抗不整脈作用、肝障害の改善作用、眼精疲労回復(タウリン)、抗酸化作用、コレステロール低下(ベタイン)、抗菌作用(トリメチルアミンオキサイド)
抗腫瘍活性(イカスミ)抗血栓作用、コレステロール低下(EPA・DHA)

機能性成分

タウリン

含硫アミノ酸であるタウリンには、血圧降下やコレステロール低下など様々な健康機能が知られている。

タウリンは貝類をはじめ魚介類に多量存在し、イカにも豊富に含まれることから、タウリンを供給する有効な食材といえる。

一方イカには多量のコレステロールも含まれるが、タウリンがコレステロールの2倍以上あれば血中コレステロールが上昇しないことが明らかにされており、スルメイカでは2.2倍以上である。

タウリンの血圧降下作用は、脳卒中を発症するネズミ(SHRSP)を用いた実験で、その効果や作用の仕組みが研究されてきた。食餌にタウリンを加えた群の動物では血圧上昇抑制と顕著な延命効果が認められている。ヒトにおける臨床成績も得られている。また、タウリンは胆汁酸排泄を促進する作用があり、コレステロールの体外への排出が増えるため、血液や肝臓中のコレステロールレベルが減少する。

イカスミ

イカスミの色素成分はメラニンで、アミノ酸含有率と粘性が高く、抗菌作用や整腸作用、抗潰瘍作用などが知られています。また、イカスミのムコ多糖ペプチド複合体には抗腫瘍効果のあることが、癌細胞を移植したマウスを用いた試験から明らかにされています。

近年、イカスミより新規のイレキシンペプチドグリカンが分離され、それを含有する画分に、Meth A腫瘍細胞移植マウスに対する強い抗腫瘍活性が見出された。イレキシンペプチドグリカン画分には、イカスミ色素の合成反応を促進するチロシナーゼ活性が、多量存在することが認められている。抗腫瘍活性をイレキシンペプチドグリカン画分、チロシナーゼ画分及び両成分を含む画分について検討がなされ、その結果、全てに増殖抑制活性が認められたが、特に両成分を含む画分に、最も高い抑制作用が観察された。

EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)

EPA・DHAは、不飽和脂肪酸の1つで、抗血栓作用やコレステロール低下が期待されている。体内では合成できないので、必須脂肪酸と呼ばれている。

EPA・DHA等のn-3系脂肪酸は血栓症など循環器系疾病の防止や抗アレルギー作用、子供の脳の発達に重要である。

イカのn-3系脂肪酸含有量は、0.28g/100g程度であるが、スルメでは0.8g/100g、イカの肝臓を含む塩辛では1~2g/100g含まれている。

国の栄養所要量(第6次)では、不飽和脂肪酸の中の約20%程度をn-3系脂肪酸で摂取することが望ましいとしている。

イカ(アルゼンチンイレックス)の肝臓中の脂肪酸含有量を、肝臓重量(9~160g)の異なる個体で比較した調査では、肝臓重量が増大するにしたがいDHAは減少する傾向が認められたが、EPAはほぼ一定であり、DHAと挙動が異なっていた。

ペプチド

五大栄養素の1つであるたんぱく質は、筋肉・内臓・皮膚・爪・毛髪など人の体のいろいろな部分を作るのに欠かせない栄養素で、多数連結したアミノ酸からできている。

ペプチドは、2つ以上10程度のアミノ酸がつながってできた化合物の総称。カルシウムの吸収促進、血圧降下(ACE阻害活性)、抗酸化性など種々の生理作用が知られており、それらを利用した健康食品も数多く開発されている。

イカ肝臓の自己消化物には、ACE阻害活性が認められる。

イカ肝臓の自己消化物には、ACE阻害活性が認められ、さらに、塩辛を模して作成したイカ胴肉と肝臓の自己消化物では、消化に伴いACE阻害活性は顕著に上昇した。自己消化物よりACE阻害ペプチドが単離され、それらのアミノ酸配列およびIC50はそれぞれ、Tyr-Ala-Leu-Pro-His-Ala(9.8μM)、Gly-Tyr-Ala-Leu-Pro-His-Ala(27.3μM),と推定された。

また、イカ胴肉消化物は低濃度ではBHA(酸化防止剤)とほぼ同程度の抗酸化活性が認められた。活性はHPLCで分離されるペプチド画分に認められ、そのアミノ酸組成はシステイン含有量が高かった。

セラミド化合物

セラミドは脂質の1つで、細胞膜を構成する主成分。水分の蒸発を防ぐ効果がある。

スルメイカの内臓や食品加工の過程で大量に廃棄されている”皮”には、スフィンゴ脂質(セラミド化合物) である、セラミド2-アミノエチルホスホン酸(CAEP)、スフィンゴミエリン(Sph) およびセレブロシド(CMS)が多く含まれている。

スルメイカの内臓や食品加工の過程で大量に廃棄されている“皮”のセラミド化合物「スフィンゴ脂質」について、化学構造解析を行った結果、セラミド2-アミノエチルホスホン酸(CAEP)、スフィンゴミエリン(Sph)およびセレブロシド(CMS)が多く含まれていることが明らかになった。

利活用、応用の方法、用途など

イカは生(刺し身)のほか、イカ焼き、沖漬け、塩辛、煮付け、一夜干し、するめなど加工品も豊富である。

スルメイカの内臓や皮から純度の高いセラミド化合物を得ることができる。

研究機関

八戸工業大学 バイオ環境工学科
青森県八戸市大字妙字大開88-1
TEL:0178-25-8138
FAX:0178-25-6825
地方独立行政法人 青森県産業技術センター 食品総合研究所
青森県八戸市築港街2-10
TEL:0178-33-1347
FAX:0178-33-0321

イカ(スルメイカ・アカイカ・アメリカオオアカイカ)

イカ

イカ

イカ

イカ

学名

Decapodiformes (Todarodes pacificus ・ Ommastrephes bartrami ・ Dosidicus gigas)

青森県での生産量等

漁獲量 するめいか(近海・生) 33,020トン するめいか(近海・冷凍) 15,157トン するめいか(海外) 1,608トン やりいか 912トン あかいか(近海) 2,736トン あかいか(海外:アメリカオオアカイカ) 4,314トン その他 104トン (出典:青森県統計 平成24年魚種別漁獲数量及び漁獲金額)

栄養成分

可食部100g当たり(生) エネルギー 89Kcal、水分 79.3g、蛋白質 17.9g、脂質 1.4g、炭水化物 微量、灰分 1.4g (出典:日本食品標準成分表2020年版 (八訂))

特性

イカは、軟体動物の頭足類に分類され、その種類は世界でおよそ450種と言われている。あらゆる海に分布しており、日本近海にはそのうち140種類程度確認されている。 食用になる種類が多く、「カラストンビ」と呼ばれる顎版以外ほぼ全身が使われ、日本においては古くから食用としてきた。また、その歴史も古く、「するめ」という語は、平安時代中期(905~927)に編纂された『延喜式』という法典中に記述が見られる。 世界でイカを食する習慣は、アングロサクソン系やスラブ系の人々にはあまり見られなかったが、日本、韓国、中国、タイなどのアジア系の人はイカを好んで食しており、日本においては、主要魚介類の1世帯当たりの年間購入量において常に上位を占めている。調理方法は、刺身、焼き、揚げ、煮物、塩辛、干物など実に多彩であり、酒の肴としても好まれる。 青森県はイカ漁業が盛んで、日本におけるイカ類漁獲量ランクの上位を常に占めている。 イカの栄養については、江戸時代の「魚鑑」に”志を強くし、婦人月経を通し、小児雀目を治す”とあり、強心効果や夜盲症、月経不順に効果があるとされている。また、イカの甲(ほね)は漢方では、海蛭蛸といい、その黒焼き粉末は制酸、止血の作用があり、胃酸過多、胃拡張、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防に効くと言われている。

主な機能

血圧降下作用、コレステロール低下作用、解毒作用、抗不整脈作用、肝障害の改善作用、眼精疲労回復(タウリン)、抗酸化作用、コレステロール低下(ベタイン)、抗菌作用(トリメチルアミンオキサイド) 抗腫瘍活性(イカスミ)抗血栓作用、コレステロール低下(EPA・DHA)

機能性成分

タウリン

含硫アミノ酸であるタウリンには、血圧降下やコレステロール低下など様々な健康機能が知られている。

タウリンは貝類をはじめ魚介類に多量存在し、イカにも豊富に含まれることから、タウリンを供給する有効な食材といえる。

一方イカには多量のコレステロールも含まれるが、タウリンがコレステロールの2倍以上あれば血中コレステロールが上昇しないことが明らかにされており、スルメイカでは2.2倍以上である。

タウリンの血圧降下作用は、脳卒中を発症するネズミ(SHRSP)を用いた実験で、その効果や作用の仕組みが研究されてきた。食餌にタウリンを加えた群の動物では血圧上昇抑制と顕著な延命効果が認められている。ヒトにおける臨床成績も得られている。また、タウリンは胆汁酸排泄を促進する作用があり、コレステロールの体外への排出が増えるため、血液や肝臓中のコレステロールレベルが減少する。

イカスミ

イカスミの色素成分はメラニンで、アミノ酸含有率と粘性が高く、抗菌作用や整腸作用、抗潰瘍作用などが知られています。また、イカスミのムコ多糖ペプチド複合体には抗腫瘍効果のあることが、癌細胞を移植したマウスを用いた試験から明らかにされています。

近年、イカスミより新規のイレキシンペプチドグリカンが分離され、それを含有する画分に、Meth A腫瘍細胞移植マウスに対する強い抗腫瘍活性が見出された。イレキシンペプチドグリカン画分には、イカスミ色素の合成反応を促進するチロシナーゼ活性が、多量存在することが認められている。抗腫瘍活性をイレキシンペプチドグリカン画分、チロシナーゼ画分及び両成分を含む画分について検討がなされ、その結果、全てに増殖抑制活性が認められたが、特に両成分を含む画分に、最も高い抑制作用が観察された。

EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)

EPA・DHAは、不飽和脂肪酸の1つで、抗血栓作用やコレステロール低下が期待されている。体内では合成できないので、必須脂肪酸と呼ばれている。

EPA・DHA等のn-3系脂肪酸は血栓症など循環器系疾病の防止や抗アレルギー作用、子供の脳の発達に重要である。

イカのn-3系脂肪酸含有量は、0.28g/100g程度であるが、スルメでは0.8g/100g、イカの肝臓を含む塩辛では1~2g/100g含まれている。

国の栄養所要量(第6次)では、不飽和脂肪酸の中の約20%程度をn-3系脂肪酸で摂取することが望ましいとしている。

イカ(アルゼンチンイレックス)の肝臓中の脂肪酸含有量を、肝臓重量(9~160g)の異なる個体で比較した調査では、肝臓重量が増大するにしたがいDHAは減少する傾向が認められたが、EPAはほぼ一定であり、DHAと挙動が異なっていた。

ペプチド

五大栄養素の1つであるたんぱく質は、筋肉・内臓・皮膚・爪・毛髪など人の体のいろいろな部分を作るのに欠かせない栄養素で、多数連結したアミノ酸からできている。

ペプチドは、2つ以上10程度のアミノ酸がつながってできた化合物の総称。カルシウムの吸収促進、血圧降下(ACE阻害活性)、抗酸化性など種々の生理作用が知られており、それらを利用した健康食品も数多く開発されている。

イカ肝臓の自己消化物には、ACE阻害活性が認められる。

イカ肝臓の自己消化物には、ACE阻害活性が認められ、さらに、塩辛を模して作成したイカ胴肉と肝臓の自己消化物では、消化に伴いACE阻害活性は顕著に上昇した。自己消化物よりACE阻害ペプチドが単離され、それらのアミノ酸配列およびIC50はそれぞれ、Tyr-Ala-Leu-Pro-His-Ala(9.8μM)、Gly-Tyr-Ala-Leu-Pro-His-Ala(27.3μM),と推定された。

また、イカ胴肉消化物は低濃度ではBHA(酸化防止剤)とほぼ同程度の抗酸化活性が認められた。活性はHPLCで分離されるペプチド画分に認められ、そのアミノ酸組成はシステイン含有量が高かった。

セラミド化合物

セラミドは脂質の1つで、細胞膜を構成する主成分。水分の蒸発を防ぐ効果がある。

スルメイカの内臓や食品加工の過程で大量に廃棄されている”皮”には、スフィンゴ脂質(セラミド化合物) である、セラミド2-アミノエチルホスホン酸(CAEP)、スフィンゴミエリン(Sph) およびセレブロシド(CMS)が多く含まれている。

スルメイカの内臓や食品加工の過程で大量に廃棄されている“皮”のセラミド化合物「スフィンゴ脂質」について、化学構造解析を行った結果、セラミド2-アミノエチルホスホン酸(CAEP)、スフィンゴミエリン(Sph)およびセレブロシド(CMS)が多く含まれていることが明らかになった。

利活用、応用の方法、用途など

イカは生(刺し身)のほか、イカ焼き、沖漬け、塩辛、煮付け、一夜干し、するめなど加工品も豊富である。

スルメイカの内臓や皮から純度の高いセラミド化合物を得ることができる。

研究機関

八戸工業大学 バイオ環境工学科
青森県八戸市大字妙字大開88-1
TEL:0178-25-8138
FAX:0178-25-6825
地方独立行政法人 青森県産業技術センター 食品総合研究所
青森県八戸市築港街2-10
TEL:0178-33-1347
FAX:0178-33-0321

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